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認知症

NHKで90歳で認知症になった認知症研究者のテレビやってた。自分が認知症になった事を認知してる。自分で歩けるし、会話も成立し、講演活動もしてる。全く何の問題も無い。あれが認知症と思ったら困る。俺の親父の認知症はそんな生易しいものではない。あんなに穏やかなら、家族も実に楽なものだ。

親父はたった数か月で急激に認知症が進んだ。母が亡くなって3年ぐらい経っていた。父は妄想で私を敵と認識し、包丁で追っかけられた。他人の玄関の前に鉄棒を持って立ってたり、はだしで家を飛び出して、交差点に座り込んだりもした。その時は一日中、気が休まず疲れ果てた。今は入院してコロナで会えない。穏やかな認知症だけではない。

認知症にも物忘れなど穏やかに進む映画やドラマで同じみの一般的なタイプと、妄想を強く抱くタイプが有る。父は妄想を抱くタイプの認知症(レビー小体型認知症)だった。これは家族に対して敵対的な妄想を抱きやすい。それは、本人に通帳を持たしておくと失くすから取り上げたり、車や自転車のカギを隠したり、本人のためを思って家族はするのだが、通帳を取ったり嫌なことをしてくるという妄想を抱くからだ。

その際、身近な家族ほど敵愾心を持たれてしまう。そうなると、お世話をしようにも拒絶されてしまうので、にっちもさっちも行かなくなる。私の父も私に対して、私そっくりな人が自分に危害を加えると妄想し、ご飯は毒が入ってるからと食べてくれなくなったり、どうにもこうにもならなくなった。

認知症の親父が雨の日に家を出たので、親父がいつも持って出るカバンに忍ばせたGPSで探したら、鉄棒を持って人んちの軒先に立っていた。私のことは私にそっくりな別人の敵とみなして興奮するので、タクシーが来ましたよ、乗ってくださいと、運転手を演じて車に乗せて帰ったことが有る。

私の父は毎日、夜中も出かけるタイプで、ある日、サッシを破壊して出てしまい、私ではもうどうしようもなく、警察に保護してもらうと入院となり、その精神病院は拘束ばかりして、その内、コロナ予防で面会も出来ず、益々、病院のやりたい放題の拘束で、今では寝たきりになってしまった。

認知症ってのは死の準備じゃないかとも思う。死は恐ろしい。死ぬ時まで意識がはっきりしてたんでは恐ろしくてたまらない。だから、その前に記憶や判断力を弱め、夢うつつの世界に移行させてるんじゃないかな。


80過ぎたら絶対車運転させちゃダメですよ。うちの親父は鉄工所してて、認知症発症する前は5メーターぐらいの屋根の上にも登ってたんですが、それからたった数か月で急激に妄想型の認知症になりました。ゆっくり進行する認知症だけじゃないですよ。



| 13:13 | 未分類
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