黒沢明監督の映画は絵コンテのままで映画は出来てて、映画のイメージは初めから出来上がってるんだなと思った。影武者で勝新太郎さんが降板したのは、勝さんは台本は重視せず作りながら変えてく人で、イメージ固まってて変える訳にいかない黒沢監督と衝突したんじゃないかなと思いました。
黒沢明監督の乱という映画のメーキング見たが、ひとりの役者に30回のダメ出しやり直しさせてた。黒沢監督に心酔し絶対服従な役者しか務まらなかったと思うので、勝新太郎は影武者の信玄役に最適だったとは思うけど、最初から無理だったのだと思います。
七人の侍など初期作品は、殺陣や衣装がリアルを追及してましたが、乱や影武者にはリアルさが無く、様式的な美寄りの演出で違和感がありました。それはなぜかと考えるに、乱と影武者はロケ地という壮大なセットで行われた舞台劇だからだと思いました。演技も舞台劇に近い感じを受けました。
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